すぐには変えれないもの

2016年春に施行をめざし、「有給休暇の消化を企業の義務」とするために

厚生労働省が検討に入ったと報道が10月3日にありました。

年間MAX20日間ある有給休暇ですが、まだまだ社員の会社側への遠慮から、

欧米のように100%取得には程遠いのが現状です。新しい仕組みでは、数日分

を有給取得するように企業側の義務とする見通しです。

一番の目的は、有給の取得率を引き上げることではなくて、よく指摘されている日本の

ホワイトカラーの生産性向上が、欧米のそれに比べて格段に低いことの是正であると

私は思っています。

日本の産業技術は、開国後凄いペースで躍進し、欧米に負けず劣らずのレベルまでに

なった日本ですが、このホワイトカラーの生産性の低さだけは、なかなか改善されません。

 

・家族を大事にするために、生活資金源である仕事を優先する日本人と

家族優先で、常に家族と仕事との両立を考えながら働く欧米人

・バカンス休暇という言葉は遠い世界の話と思ってる日本人

・残業=悪と考える欧米人、働くことを美徳する日本人

・持続体力的に優位な欧米人

など労働意識を考える上で、文化や考え方・体力の前提の差はあまりにも大きいため、

10年・20年単位と長い時間をかけて、法の強制力を持って意識を変えていくしかないのです。

 

細原

 

有給休暇 企業の義務に - 厚労省検討 141003 日経新聞