結 局 は 人

7月のベネッセ顧客情報漏洩問題で、ベネッセは顧客への補償として500円分の

金券を配布するそうです。判っているものだけで流出件数が2,300万件ですから、

金券分だけの単純計算で、115億円になります。

 

“データ流出”というと、いつも私の頭の中に出てくるのは、北野武がハリウッド

デビューを果たした1995年のSF映画『JM』です。この映画のなかで、主演の

キアヌ・リーブスは、脳に埋め込まれた記憶装置160ギガバイトの情報の運び屋として

命を狙われます。

ちなみに現在なら、マイクロSD32G(スマホに入っている小指の爪ぐらいのやつです)

×5個で、8千円ぐらいで同じ容量の記憶媒体が買えます。

 

どんなに物理的ガードをしても、また通信技術が発展しても、データを持ち出そうと

する側と守る側のイタチごっこになると思います。

それ故、このような甚大な事件から、社労士とお付き合いのある小さな会社の会計・給与

データに至るまで、その流出を防ぐ完全な方法はありません。

ですから少しでも、正社員あれ派遣であれ、「会社や同僚に迷惑はかけたくない」という

気持ちを如何に持ってもらうかが大事なのです。

 

細原